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「高雄地域への均一運賃区間の拡大等について」
2020年8月21日 産業交通水道常任委員会
◆委員(平井良人)
先ほどもお話ありましたとおり,区間の拡大ということでありまして,長年の住民の皆さ
んの願いがかなったものだという風に思っています。これは評価されるものだなということ
で思っているわけでありますけれども,一つは,JRとの協議というのも結構大変だったと
思うんですよね。そういう状況の下で,一体決め手は何だったのかなというのが非常に思う
んですけども,まずその点,お聞かせいただきたいと思います。
◎営業推進室担当部長(大路健志)
今,お話にございましたように,JRバスさんの協議,これはかなり大変でございました
。運賃差が300円あったということが大きなところでございます。
しかしながら,我々といたしましては,均一運賃区間を拡大することによって,非常に分
かりやすい運賃体系になる,利便性が向上する,また,京都バスと今まで取り組んできた中
で,双方とも効果が上がっているということもしっかりとお伝えする中で,JRバスさんも
御理解の方が進みまして,この春からICOCAの提携によります共通乗車制度などもでき
ました。お互いに連携して,京都の交通を便利にしていこうという機運が高まりまして,今
回実現に至ったものでございます。
◆委員(平井良人)
だから,本当に運賃差そのものがずっと課題になっていたということでありまして,長年
の協議の中で,そういう運賃差も含めて説得できる材料ができて,機運が高まって,今回に
至ったということだと思うんですけれども,今回の中身は,市バス自身が新たに停留所を二
つ増やすということで,栂ノ尾までの方は,確かに便利になったという風に思いますし,先
ほど言われたように,運賃が大幅に下がるということになると思います。
ただ,一方,市バスの路線外,要は周山まで路線があるということになりますから,そう
いう状況の下で,その奥の地域ではJRバスのみになるということでありまして,ここはこ
こで,今,運賃の調整をどうするかというのがJRの中で検討されているということで聞い
ておりますけれども,それでもかなりの運賃格差となるということになるのではないかなと
思うんですよね。
今後の方向として,更に踏み込めるのかどうかというのがポイントでありまして,JRに
対して補助を一定されているということでありますけども,国補助を考えたとしても,かな
り厳しいということと,京都駅から周山まで行くと1,000円を超えるということになるので
,やっぱり,利用そのものも促進なかなか難しいんじゃないかなと。栂ノ尾までは利用促進
を考えたうえで,双方の利害がある程度一致するという形で組まれたと思うんですけど,た
だ,一方で,それ以降の奥の方は,更に均一運賃区間を増やす必要というのは,僕は今の
社会情勢から考えてもあると思うんですけれども,この点どうお考えか,教えていただきた
いと思います。
◎営業推進室担当部長(大路健志)
均一運賃区間が広がるというのは,理想ではございます。ただ,今の例も栂ノ尾から先は
JRバスの単独の運行区間になります。今回,JRバスの方では,一気に運賃が上がらない
ような緩和措置も考えているということで,ただ今監督官庁であります近畿運輸局の方と協
議はされているという風に聞いております。また,経営上の問題,それから運賃制度上の問
題,こういうものがございますけれど,これにつきましては,JRバスさんの方で,今後の
経営も含めて判断されることではないかなと考えているところでございます。
◆委員(平井良人)
それと,やっぱり,地域住民の方々がどう思われているかも含めて,よく聴き取る必要が
あるんじゃないかなと。もちろん交通局単体の話ではないと思うんですけれども,やっぱり
,JRバスの状況からすると,運賃が高いということはなかなか乗らないということにもつ
ながるのと,この区間の乗客数がどういう風な形になっているのかというのも,そういう
のはJRの方で見ていると思うんですけれども,やっぱり,先ほど言われたように,連携し
て,機運を高めていったという経過がありますから,もう少し何か検討が加えられないかと
いうのは非常に思うところであります。
あわせて,先ほども少し出ていましたけども,洛西・桂地域と横大路地域というのは,今
も調整区間ということで,高い運賃が残されているというのはずっと課題になっているわけ
でありまして,例えば西京区は桂駅から洛西支所まで行くのに240円掛かると。南春日町
まで行くということになれば420円掛かるということで,ここにも運賃格差が出ていると。
しかも,いつまでたっても,なかなか実現しないじゃないかということで,地域住民の方々
は色々思いをお持ちだという風に思います。この間は,せめてバスの1日券だけでも使える
ようにしてほしいというということも願いとして出されているわけでありまして,そういう
,京都市内で一円で同じ券種が使える,同じ料金で行けるということが,住民の方からは本
当に求められている点でありまして,この状況で言えば,格差を残している京都市自身が,
更に踏み込んで協議を重ねる必要があるんじゃないかなという風に思います。
西京の区間での協議というのは,いつも答弁,もう一つ具体的によく分からないので,協
議状況が本当に具体的にどうなっているのかというのは,是非教えていただきたいと。交通
局そのものが本気になっているのかどうかというのが,こちらには伝わってこないので,そ
の点,もう一度答弁いただきたいと思います。
◎営業推進室担当部長(大路健志)
桂・洛西地域につきましても,関係交通機関の方と協議をさせていただいています。以前
にも御答弁させていただきましたけど,こちらの地域につきましては,京阪京都交通,阪急
バス,ヤサカバスと3社ございます。それぞれにお話の方はさせていただいておりますが,
やっぱり,何遍も申しますが,経営の根幹に関わる普通運賃を変更するというのは,非常に
慎重になられていると。特に以前,会社が危機に陥った経緯でありますとか,会社の規模で
ありますとか,そういうことから,普通運賃をいじるというのは,非常に慎重にならざるを
得ないとおっしゃっているのは事実でございます。ただ,私どもといたしましても,今後も
引き続き粘り強く協議の方はしていきたいという風に考えております。
◆委員(平井良人)
JRとの関係で言うと,やっぱり,かなり,それ以上に運賃格差があったんじゃないかな
と思うんです。先ほど聞いたように,連携して,機運を上昇させてやったということですけ
ども。
今,聞いていると,別々に協議をしているということでありまして,一緒に協議できない
のかなというのは普通に思うんですけれども,同じ卓上で,やっぱり,それなりに話をどん
どんやっていくということで,今,乗客そのものがかなり減っていますから,そこをお互い
力を合わせてやる必要がありますし,そういうような経営スタイルなんかも,色々情報交換
をしながら協議を進めていく必要があるんじゃないかなという風に思いますし,やっぱり
,何よりも京都市民の皆さんが隅々で公共交通を使えるというのが当たり前の都市になると
いうことだと思うんですよね。そういう要望がずっと続いているわけでありまして,このお
願いにやっぱり応えるというのが,今,交通局に求められているんじゃないかなという風に
思いますし,その点を求めて,終わりたいと思います。
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