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コロナ禍における質問⑬

「地下鉄烏丸線北大路駅の信号装置故障に伴う輸送障害について」

 

2020年8月21日

 

◆委員(平井良人) 

 おはようございます。

 今回,信号装置の故障ということでありまして,原因は伝送装置ユニットの故障で,本来

ならこの伝送装置は予備装置に切り替わるはずだったということで,それが切り替わらなか

った状況の下で起こったものだと。その伝送装置そのものも6月16日には定期検査で正常

だと判断されていたものであるということと同時に,既に耐用年数である20年程度が経過

していたという報告がされていますけれども,今回の故障をきっかけに,例えばほかの駅も

含めて全部やったのか,どういう全体的な再度の点検や方策を打たれたのか,この点をまず

お聞かせいただきたいと思います。

 

◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 

 今回の故障を受けましての対応についてですけれども,今回,北大路駅で伝送装置の部分

が故障があったということで,同じタイプの物を烏丸御池駅やったりとか,京都駅について

も今使用しているんですけれども,そこについても緊急的な点検の方を行っております。

 

◆委員(平井良人) 

 今,お答えいただいた範囲以外は,何もなかったということですかね。

◆委員(平井良人) 

 それと,現在,製造メーカーで原因究明をされているということなんですけど,現状,原

因はどこまで,何か分かっているのかどうかということと,あわせて,分かっていなければ

,どのぐらいのスパンでその原因究明ができるのかという点はいかがでしょうか。

 

◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 

 現在,製造メーカーの方に故障したユニットの方は送って,原因の調査をしているんです

けれども,現段階ですぐに何か故障が見付かった,部品の故障があったというわけではなく

て,恐らくコンピューター内部の不具合によるものかなと想定しておりまして,これにつ

きましては少し解明まで時間が掛かるかなと考えております。

 

◆委員(平井良人) 

 全体的に経営ビジョンでも示されているとおり,全ての施設なども含めて,全体を更新し

なあかんということは,それだけ年数がたっていることで,地下鉄需要においては,設備投

資計画ということで,ホーム柵以外で総額740億円掛かるということで,それが見込まれて

いまして,車両以外にも設備関係の項目として出されていますし,烏丸線の場合は特に40年

も経過するということで,この装置も2回目の更新がもうすぐできるというときに故障した

ということでありまして,全体を見渡したときに,老朽化が激しい設備もたくさんあるんじ

ゃないかなという風に思っていまして,今後も設備の老朽化で乗客の安全が優先されるよう

な形を採るというのが求められている話でありまして,各種の点検なども必要になってくる

と。更新なども,優先的に急ぐものも含めて,出てくるんじゃないかなという風に思うんで

すけれども。

 資料として欲しいんですけど,全体,経営ビジョンの中で示されているのは,割と項目

として漠っと,例えば信号関係とか車両関係とかということで漠っと書いてあるんですけど

も,更新が今どれぐらい耐用年数から,要は入れてからどれぐらいたっているかとか,その

後ずっと更新しなあかん年月までどれぐらいなのかというのを,例えば信号装置関係も含め

て,経営ビジョンで示されている項目で是非全てを教えていただきたいという風に思います

し,ペーパーで是非出していただきたいなという風に思うんですけれども,設備の老朽化に

対して,今どういう風に局としてお考えなのか,この点も是非教えていただきたいと思いま

す。

 

◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 

 施設の老朽化に関してですけれども,経営ビジョンでもお示ししているんですけれども,

これまでより地下鉄の運行に関して,特に信号設備など,地下鉄の安全に関わる部分につき

ましては,しっかりと更新の予定を組みまして,安全最優先で更新を行ってきております。

これにつきましては,今後も引き続いて適正な時期に更新できるような計画で取組を進めて

いきたいと思っております。

 

◆委員(平井良人) 

 是非資料も出していただきたいと思いますけれども,そうは言っても,故障を起こしてい

て,言わば全体的な電車の,要は地下鉄のダイヤも大分狂ったわけですから,そういう意味

でも利便性というところでもう少し,単純に点検ということではなくて,機械の状況がどう

なって,特に精密機械なんかは年数かたつと非常に故障しやすくなるわけです。20年前と

いうと,やっぱり,かなり機器そのものの問題も出てくるんじゃないかなという風に思うの

で,そういう点も含めて,設備全体を見渡すということが僕は必要じゃないかなという風に

思っていますし,もちろん替えるとなるとお金が掛かってくるということですから,そうい

う設備に対して,国補助が適用されていないものというのは,たくさんありますから,国に

対しても財政支援をきっちり求めるということが必要だと思うんですけど,今年度,なかな

か難しい部分があると思うんですけど,どういう求めている状況なのかということと,今後

の予定なんかも是非教えていただきたいという風に思いますが,いかがでしょうか。

 

◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 

 今後の対応としまして,今回の信号設備に関しましては,現在,更新時期が来ているとい

うことで,今回の故障の検証もしまして,今年度から予定しています更新につきましては,

今回の故障の原因がはっきり分かれば,またそれが対応できるように,反映できるように,

設計の方も含めて取り組んでいきたいと,このような故障がないように取り組んでいきたい

と思っております。

 

◆委員(平井良人) 

 その点についてはよく分かりましたし,今のやり方でやると後手になるんじゃないかなと

いうことで,もう少し設備全体を見ていただくということと,国への要望なんかももう一回

お答えいただきたいという風に思います。

 

◎企画総務部長(大塚健志) 

 地下鉄に関しましては,御存じのように,設備の更新だけではなくて,これまでから経営

的な問題もありまして,苦しい状況が続いています。特にコロナの関係もありまして,お客

さんも減っているという風な状況でありますので,国に対しては,必要な支援をこれからも

求めていきたいという風に思っております。

 

◆委員(平井良人) 

 今後のスケジュールも含めて,またお聞かせいただきたいという風に思います。

 終わります。

 

○委員長(しまもと京司) 

 先ほど平井委員から要求のありました,経営ビジョンの中で示されている設備の更新の耐

用年数,更新までの期間を示した資料については,理事者,提出できますか。

 秋丸担当部長。

 

◎高速鉄道部担当部長(秋丸隆之) 

 今,経営ビジョンで示させていただいている,特に信号設備につきまして,更新時期も含

めまして,分かるような資料を提出させていただきたいと思っております。

 

◆委員(平井良人) 

 それではなくて,経営ビジョンの計画の中で示されているものというのが項目であるんで

すけど,あれがもうちょっと細分化して,どういう中身になっているのか,金額も含めて書

けたらいいんですけど,書けないものも含めて,是非細目で出していただきたいなと思って

おります。

 

◎交通局次長(山本登志一) 

 経営ビジョンの方で740億円強,今後10年間で整備計画を提出させていただいています

ので,なるべくそれを分かりやすくして,年次計画というのを持っていますので,それをベ

ースに作らせていただきたいと思います。それで提出をさせていただきます。

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