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生活向上へ全力
産業交通水道常任委員会 2020年6月26日
ライブハウス,クラブ及び小劇場等の現状と対策について
◆委員(平井良人)
この間,ライブハウスの関係者の方やクラブ,小劇場の方と少し懇談をしてきたので,そ
の現状と,今後対策が要るだろうなということで,局にお聞きしたいと思います。元々のこ
ういう箱物の役割ですけれども,例えば小劇場で言えば,役者の卵を育てていくという役割
がありますし,ライブハウスやクラブで言うと,ミュージシャンの卵が,こういう地から,
京都から育っていく,第1歩目のステージだという風に思います。京都のみならず全国的に
,今クラブハウスなども含めて,廃業が続いているということで,こういうことが社会的損
失になるのではないかと思いますし,この京都からも才能を持った方々を育てる仕組みが,
既にもう出来上がっているという状況でありますけども,一方で緊急事態宣言後の社会の在
り方というのは自粛せざるを得ない状況でありまして,こういう自粛という形が,新しい生
活様式という形に変わるんですけども,今もなお続いていると言わざるを得ないと思ってい
ます。
そういう中で,こういう自粛中のときでも,家で例えばユーチューブを見たりとかしなが
ら,遠隔でライブを見る場合もありますから,そういうことが,人間生活にとってやっぱり
必需品になっていると。不可欠な方もたくさんおられると思いますけども,しかし,一方で
廃業されている実態があるということで,こういう実態なんかを産業観光局として,手の平
に乗せておられるのか,まずは認識をお聞かせいただきたいと思います。
◎地域企業イノベーション推進室長(松野光弘)
このライブハウスや劇場の現状の認識でございますけども,ライブハウス,小劇場等は,
市民の非常に身近な文化芸術に触れられる場所であって,本当に,いわゆる自粛が長いこと
続いた中で,市民と観光客の方々が大変な時期に,プラス面に,精神的にもプラス面の作用
,これは文化芸術が,非常に大きな役割を果たすわけでございまして,そういった意味では
,ライブハウス等の貢献,あるいは役割は大きいという風に考えておるところでございます
。
こういう中で,コロナの影響の中で,音楽とか演劇,そういうやっておられるアーティス
トの方々御自身もやっぱり活動できないという,そういうもどかしさ,これはやっぱり経済
的な面だけじゃなく精神的な面もあろうかと思いますし,また,施設を運営される中でも,
当然イベントがなくなったり,延期したりとか,そういうことがあり,経営的にも非常にし
んどい,厳しい状況にあるという風に置かれているという風に認識しているところでござい
ます。
◆委員(平井良人)
今言われたように今の元々の役割というのは大きいということと,もう一つ言えることは
やっぱりミュージシャンや役者の原点を作る場所だという風に思いますし,本当に大事な場
所だなと改めて思っています。5月21日に京都府で出された緊急事態宣言解除後の対応方
針ということで出されていますけども,外出等の行動について,これまでクラスターが発生
しているような施設や,三つの密がある場所への外出を控えるよう要請されているとされて
います。また,イベント等の開催については,屋内であれば100人以下,かつ収容人数の半
分以下の参加人数とすることや,密閉された空間においての大声の発生,歌唱や声援,又は
近接した距離での会話が想定されるようなイベントに関しては控えるよう要請すると書かれ
ていると。正に合致しているんですよね。そういう箱物空間というのはすごいやりにくくな
っているということでありまして,新しい生活様式の下でやろうと思えば,今ずっと収入が
絶たれた後の状況ですから,これも引き続き続くということなんですよね。特に100人以下
のイベントでは経営を維持できない,収入減になると。半数になりますから,もう経営が成
り立たないということになるわけであります。このガイドラインに沿って真面目に経営すれ
ば,やっぱり営業できないということになるわけですから,このままでよいのかという風に
思いますし,そういうところで,どういう認識をお持ちなのか,お聞かせいただきたいと思
います。
◎地域企業イノベーション推進室長(松野光弘)
営業の再開後というのも,感染防止という観点を入れたガイドラインというのがございま
すので,委員がおっしゃったように,2メートル距離を,観客と観客の間に2メートル確保
するであるとか,演劇だったら,半分の定員にするとか,そういったことで,非常に成り立
たないと言いますか,ペイできないような状況,半分しか入らないわけですから,そういっ
た状況が非常に厳しいというような状況,実際そうなのかなという風に考えております。
また,そういった中でも,何とか再開に向けて色々努力をされておられます。感染防止
のための衛生対策であるとか,そういった何とか克服するような御努力をなさっているとい
うことに対しては敬意を表しているところでございます。本当に厳しい中,新しい生活様式
の中で,どういった運営をしていくかということが本当に課題になっているという風に認識
しているところでございます。
◆委員(平井良人)
ほぼ認識は一致していると思うんですけれども,2月や3月,クラスターが発生してから
,例えばもう1回クラスターが出れば,もう本当に営業できなくなるという思いを持っては
りまして,それと同時に今言われたように,どういう風にして衛生対策を打つのかというと
こで言うと,非常に難しくて,換気対策がまず難しいという。箱物ですから,換気をやって
いる所ももちろんありますけども,地下空間に換気,防音施設と共に換気をさせるというの
は非常に難しいわけでありまして,本当にどういう形でやるのかというのを非常に模索され
てるわけであります。
そうなると,今まだ,営業を再開している,若干再開しているとこもありますけども,ほ
とんどは再開のめどが立ってないという状況でありまして,家賃補助や収入補填しなければ
,資本の論理だけでこういう空間が潰されていくということは明らかでありまして,言えば
,京都のそういう風土が作り上げてきた文化が,また一つ失われることになるんではないか
と。だから早急な対応が僕は必要だと思っておりまして,家賃補助や収入補填など,あらゆ
る形で考えられないのかと思うんですね。
国の制度は5月基準ですから,また掛かる所もあれば,掛からない所もあると思うんです
よね。ちょっとそれと併せて,本当に補填制度なんかを全体像として考えられないかと思う
んですけども,認識,お聞かせいただきたいと思います。
◎地域企業イノベーション推進室長(松野光弘)
非常に苦しい中でそうした中で,京都市の方でも,先の中小企業の緊急支援補助金,こう
いった中でもライブハウス等からも御申請いただいておりました。間仕切り板の設置,衛生
対策,あるいはそういう間仕切り板,あるいは,ライブ配信をするための機材の購入,ある
いは販売促進のためのオリジナルグッズの製作等々の申請もございました。また,文化市民
局の方でも,文化芸術活動の緊急奨励金という制度もございまして1,000件余りが申請があ
ったという風に聞いておるところでございます。また,国においても,持続化給付金,それ
から,京都府でも,中小企業の支援補助金,こういったものを,最近,創設されたというと
ころでございます。それからまた,この国の第2次補正におきまして,家賃支援給付金とい
うものが創設され,7月から受付が開始されるかというような状況でございます。
我々としては,こういった国や府の制度も含めて,御活用いただくということに向けて,
情報発信ということはもとより,サポートセンターなんかを通じまして,実際に制度を活用
していただけるような,そういう支援が必要やという風には考えているところでございます
。
◆委員(平井良人)
もちろん文化の奨励金というのはその方々も言ってはりましたけど,画期的な制度だとい
うことで,評価はされておりました。しかし,いつまで続くのか分からない状況の下で営業
スタイルが採れないわけですよね。そこが大きなネックになるということでありまして,や
っぱりそこを本当に補填するような措置というのが,僕は要るんじゃないかと思っています
し,別にその京都市単体でやるのかどうかというのは,議論が要るとこだと思うんですけれ
ども,もちろん京都市でやれれば,一番,実態を一番分かっているわけですから,そこに合
った制度を作るというのが僕は大事でありまして,そういうところなんかも是非考えていた
だいて,まずは,多分そういう分野も含めて,聴き取りを是非していただきたいなと思って
いますし,そういう施策の充実を行っていただきたいということを求めまして,終わりま
す。
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